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積読山崩しの記録
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舞王 ─MAIOH─
評価:
永田 ガラ
アスキーメディアワークス
¥ 620
(2010-05-25)

 初期能楽に一時代を築き上げた犬王太夫の少年時代の物語。

 と言っても、能楽の知識など皆無な私はまるで知らない人物なわけですが、それでも面白く読めました。当時の芸人に対する差別意識やその立場ゆえの悲しみ、憤り、やるせなさは、少年だからこそより共感出来るような気もします。対して、狡い大人の野望に満ちる観阿弥のマゾヒスティックな描写がまた良い(笑)。
 前作の『観 ─KAN─』が、観阿弥の若き日の物語ということで、こちらも近日読書予定ですが、犬弥(犬王)が大成するまでの物語もまた読んでみたいもの。

posted by 十(トオ) | 14:47 | 読書記録 | comments(16) | trackbacks(0) |
初恋彗星
評価:
綾崎 隼
アスキーメディアワークス
¥ 620
(2010-05-25)

 痛い系青春恋愛小説かと思いきや、なかなか壮絶でした。
 純愛とは、それ即ち究極のエゴでもあるのでしょうか。
 心を揺さぶられた作品です。満足。

posted by 十(トオ) | 19:47 | 読書記録 | comments(0) | trackbacks(0) |
三角館の恐怖
評価:
江戸川 乱歩
東京創元社
¥ 672
(1997-04)

 乱歩は翻案作品も面白く読むのですが、これはあまり……。
 トリックや動機にも特別驚きはありませんでしたし……。
 良かったと言えば、当時の雑誌掲載時の挿画くらいか(笑)。

 まあ、読んでもまるで心が動かない物語って不思議とあるものです。

posted by 十(トオ) | 19:36 | 読書記録 | comments(0) | trackbacks(0) |
悩む力
評価:
姜 尚中
集英社
¥ 714
(2008-05-16)

  「悩む」云々については、別段何も心に響かなかったのですが、漱石が読みたくなる本でした……。

posted by 十(トオ) | 19:29 | 読書記録 | comments(0) | trackbacks(0) |
シェイクスピアのたくらみ

 途中放置本を再び。
 
 シェイクスピアの各作品に対する計算についての考察本……になるのでしょうか。
 表面上の悲劇に隠された別の悲劇や、不快な題材を不快にさせない処理についての内容が興味深かったです。
 実際はどうあれ、作家はただ書き散らすのではなくこういった「計算」が必要なんだろうな、と思えた本。
 

posted by 十(トオ) | 21:17 | 読書記録 | comments(0) | trackbacks(0) |
薄紅天女
評価:
荻原 規子
徳間書店
¥ 1,200
(2005-11-18)

 三部作ラスト。
 
 ぶ、分厚かった……。その分読み応えはありました。読み応えがありすぎて、第一部を終えてしばらくは続きを読む気力が立たなかったくらい(笑)。
 けれども、充分に面白かったです。ラストも大団円でしたし。
 何年もかかりましたが、勾玉を巡る読書の旅が終わり、今は余韻に浸るばかりです。


 
 
 
posted by 十(トオ) | 20:39 | 読書記録 | comments(0) | trackbacks(0) |
白鳥異伝〈下〉
 というわけで下巻。感想は上巻と変わらず。
 素晴らしい物語だとは思ったのですが……まあそれだけと(笑)。
 うーん、物語としての完璧さと素晴らしすぎるのが個人的にピンと来ないのでしょうか。まあ、この辺りはあくまで個人的な感覚でしょうけれども。
 ちなみに、再会後の展開は予想外でした。てっきり再会がクライマックスかと思っていたので……その分、ちょっと読んでいてダレましたね。
 とは言え、満足の作品ではあります。

 作品とは関係ありませんが、上下巻共にあらすじはかなりマズイと思いました。あらすじに書いてあるシーンに行き着くまでひたすら長いので、ちょっとネタバレ感が……(笑)。

posted by 十(トオ) | 23:44 | 読書記録 | comments(0) | trackbacks(0) |
語りかける風景 ストラスブール美術館所蔵
 巡回待ちにしようかと思ったのですが、渋谷に用事があったので。

 風景画と言ってもいろんな画があるものですね。
 緻密なものから抽象画まで、本当に多岐に渡っていました。
 この度の私は緻密な画にはあまり引かれず、どこか幻想的であったり、豪快なタッチの作品に魅力を感じました。モーリス・ド・ヴラマンク「都市の風景」、アルベール・マルケ「ルアーヴルの桟橋」、ウジェーヌ・カリエール「大河のある風景」、ヴァシリー・カンディンスキー「サン・クルー公園」辺りが良かったですね。不勉強なもので、いずれの画家も初めて知ったのですが、他の作品も機会があれば見てみたいものです。

posted by 十(トオ) | 22:25 | | comments(0) | trackbacks(0) |
伊藤若冲アナザーワールド
 折角東京まで出たので、更に足を伸ばして千葉へ。
 水墨画が多数と聞いていたので期待していましたが、まさに期待通りでした。
 格好良い鶏も良いのですが、ユーモラスで可愛い(?)絵がたくさんあって満足。髑髏でさえ、何だか愛嬌が……。鶏と言えば、ヒヨコ三匹を背中に乗せてる「鶏図」がお気に入りです。また、絵そのものは小さいのに豪快な「蟹図」や、異界感の漂う「蓮池図」が印象的。「象と鯨絵屏風」も、壮大なのに口元が弛んでしまう。
 
 で、やっぱり色彩画はどうでも良かった自分がいました(笑)。
 「樹花鳥獣図屏風」もまあ……素晴らしいのだとは思うのですが、どうしても銭湯を思い浮かべてしまってですね。絵そのものよりあのモザイクっぽい画法が……。怒られそうですね、すみません。
 
 ともあれ、自分にとって若冲はやはり水墨画なんだなと思った次第です。

posted by 十(トオ) | 22:12 | 読書記録 | comments(0) | trackbacks(0) |
オルセー美術館展2010「ポスト印象派」

  平日に、休みをもらって行って来ました。

 いやはや、そうそうたる名画がずらりと並んでいて圧倒的でした。
 しかし、自分でも意外なことに、モネやスーラ、ゴッホ、ゴーギャンといった有名どころは「良いね」といった以上の感想はなく、これまでどこが良いのかちっともわからなかったセザンヌの画に魅力を覚えたりしたのでした。うーん、何でしょう。あの不動感が気に入ったのでしょうか。
 他、気に入ったといえば、ジョルジュ・レメン「ハイストの浜辺」、ジョルジュ・ラコンブ「紫の波」、モーリス・ドニ「カルヴァリオの丘への道」。
 本などで常々見たいと思っていたギュスターヴ・モロー「オルフェウス」やオディロン・ルドン「目を閉じて」は、生で見る素晴らしさを実感。「目を閉じて」は、本で見る以上に幻想的な作品です!
 連作になるのでしょうか、国立西洋美術館所蔵と同じ、シャヴァンヌの「貧しき漁夫」は、オルセー美術館蔵版もまた気持ちを改めさせるような空気があります。スーラの作品に「ピュヴィ・ド・シャヴァンヌの《貧しき漁夫》のある風景」なんて作品がある辺りはニヤリと来ますね。
 何気に猫が気になる作品が三点。
 何故そんなに足が長いのかと意味なく問いたくなるピエール・ボナール「白い猫」。同画家の「男と女」は情事の後のようですが、女性の方が2匹の猫と戯れている姿を見るに、男性が「俺は猫以下か……」といじけているようにも思えてしまいます(笑)。そういや、モーリス・ドニ「セザンヌ礼賛」にも絵の下に猫がいてビックリ。画家達より猫が気になって仕方がなかったですよ……。
 しかし、私にとっての真打ちはヴィルヘルム・ハンマースホイの「休息」!!
 話題にもなっていませんし、まさか来ているとは思わなかったというか。もうビックリドッキリで嬉しい悲鳴状態。他作品の感動も吹き飛ぶ勢いでした。この画の前では立ち止まる人も少なく、じっくりたっぷり心おきなく鑑賞。いやもう、立ち去り難いというのはこのことです。これを見るためにもう一度行っても良いくらいですよ……! 
 よって満足の展覧会でした。ああ、ハンマースホイ……。
 
 
 

posted by 十(トオ) | 21:31 | | comments(0) | trackbacks(0) |